PMの心構えの4回めです。今回はプロジェクトマネジャがヨゴレになることの重要性についてお話しいと思います。
人にはプライドがあります。プロジェクトマネジャは体制図を書けばプロジェクト内部で最上位に記載されることになるので、おのずと「プロジェクトで一番エライのは私」という認識を持ってしまいがちです。
何となく、技術力もリーダーシップもありメンバーをグイグイ引っ張っていくタイプがプロジェクトマネジャのイメージかもしれませんが、このタイプの場合、メンバーが引っ張られることに慣れてしまい自分から考えることを忘れてしまいがちです。こうなるとそのプロジェクトはチームの力ではなく、まさにマネジャの力のみでそのパフォーマンスが決定してしまいます。
私は、このようなやり方は「間違い」だとは思いませんが「効果的」だとは思いません。マネジャがメンバーからちょっとだけバカにされていて「もう俺が頑張らなきゃダメだ」と当事者意識を持ってもらえる方がプロジェクト全体のパフォーマンスがよくなると思っています。
もちろんある程度技術的なことは押さえておきつつ「大きな問題が隠れていないか?」目配りすることも、万一トラブルになったら「矢面に立つ覚悟」を持っていることは必要ですが、プロジェクトマネジャがヨゴレ役を引き受けて、メンバーに支えられるようなプロジェクトが本当の意味でよいプロジェクトだと思います。

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