環境の激変を認識せよ(1):習得環境の違い

学生から社会人になるということは、まずは自分の置かれた環境の劇的な変化を認識する必要があります。しかし、多くの場合この環境変化についてあまり明確に提示されない傾向が多いように思えます。
単発では、
・いつまでも学生気分でいるな
・遊びじゃないんだ
・仕事は盗んで覚えろ
など、この変化を示唆するおなじみの叱咤がありますが、こんなあいまいな言葉で環境の変化を的確に認識できる方はあまりいないように思います。そこで、もうちょっと具体的にこの環境変化について考えてみたいと思います。

環境変化1:習得環境
学生時代と社会人生活どちらにおいても、新しい事を学んで再利用可能な自分の知識として蓄積していく必要はあります。すなわち、知識の習得努力は社会人なっても必須ではありますが、習得における環境には大きな違いがあります。一番の違い、それはあなたの習得をサポートする人が学生時代とは全く違うということです。
学生時代
学生時代いろいろ教えてくれた先生は言わば「教えるプロ」。あなたに教えることを職業にしている(お金をもらっている)ので丁寧に教えてくれるのはあたりまえです。
社会人になったら
しかし、社会人の君に色々教えてくれる人(諸先輩方)はほとんどの場合「教えるアマ」であり君に教えることは「仕事でもなんでもない」と認識すべきです。

学生時代 (教えるプロ)

社会人になったら (教えるアマ)

この違いを認識せずに、社会人になってから得られる習得サポートが、学生時代の「教えるプロ」と同レベルを期待してはダメです。

じゃぁどうするればいいのか?
習得サポートしてくれる人が「教えるプロ」でないとすれば、こちらが「教えられるプロ」にならなければいけません。

教えられるプロとは?
ここでは「教えるアマ」から上手に教えてもられるのが「教えられるプロ」と定義しますが、具体的にはどのような事を気を付ければよいのでしょうか?
いろいろなアプローチがあるとは思いますが、ここでは1つ「クローズドクエッションで質問する」というアプローチを紹介します。

クローズドクエッションとは?
クローズドクエッションとは「Yes/Noなど限られた選択肢の答えを求める質問」です。
・「XXだと考えたのですが、それでいいですか?」(クローズド)
・「どうすればいいですか?」(オープン)

なぜクローズドクエッションがいいのか?
「クローズドな質問」をするには、まがりなりにも自分で何らかの答えを出せるまで考える必要があるからです。「教えるアマ(先輩)」は考えてもいない奴に簡単に答えをくれる程やさしくもヒマでもありません。


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