今回は一般的な提案書に記載すべき内容を目次イメージでお話します。この辺りの内容は形式が決まっているのでまるっと覚えて提案書の作成を効率的に進めてください。
1:当資料の目的
当提案書の目的を記載します。「そんなの解り切ってるじゃん」と思うかもしれませんが、この辺りをキチンと記載することでお客様に「ちゃんとした提案書だなぁ」というイメージを持っていただけます。
(記載例)
当資料はお客様が実施を予定している「XXXXXプロジェクト」について、弊社の考える支援内容と支援アプローチについてご理解いただくことを目的としております。
2:プロジェクトのゴール
対象となるプロジェクトのゴールを記載します。「XXXXを実装します」とか「XXXXシステムを構築します」というのではちょっと寂しいので、もう一歩踏み込んでお客様の投資目的に沿ったような書き方が出来るとグットです。(コイツ解ってんな、となる)
お客様の投資目的については「提案書を書く前に確認すること-2:提案サービスに期待される効果は?」をご参照ください。また、ビフォー/アフターを意識することも効果的です。
(記載例)
・今後想定されるユーザー数の増加(現状1,000名、5年後8,000名)においても、安定したサービスが提供できるよう「eコマーズ」システムの基盤強化を行う(売上増加)
・現状オンプレ環境で運用されている「XXXXXシステム」をクラウド環境に移行することで、運用費も含めたシステムコストの軽減を図る(経費削減)
・XXX庁の指導により、来年度とから提出が義務付けられる「XXXX」に関する資料の作成を効率化するための基礎データを担当者が簡単に取得できるようにする(ルール準拠)
・20XX年X月に保守切れとなる「XXXXシステム」サーバーのOSをバージョンアップすることで、引き続きOSベンダーのサポートサービス(修正モジュールの提供、問合せ対応)を受けられるようにする(リスク回避)
3:弊社のサービスをお勧めする理由
他社のサービスではなく「なぜ弊社のサービスを勧めるのか?」弊社のサービスを受注いただくことで「どのようなメリットがお客様にあるのか?」を自社の実績/事例等を交えて記載します。要するに案件の決裁者に自社を選ぶ理由を示してあげるイメージです。(これってあまり書くベンダーさんがいないので、書くとポイント上がります)
(記載例)
・弊社は長年多くのお客様にXXXXに関するサービスを提供しており、今回のプロジェクトについても弊社の経験豊富な人財をご活用いただくことで、スムースかつ安全に本プロジェクトを遂行できるものと考えております。
・弊社は長年のお客様との協業関係からお客様既存システムやプロジェクト管理手法等に精通しており、当プロジェクトにおいてもお客様ご担当者の負担を最小化しつつ、適切なプロジェクト実施に貢献できるものと自負しております。
(つづく)
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