スキルマップとは?
プロジェクトで必要となるスキルを網羅的に挙げた上で、アサインできるメンバーの保有スキルと比較することでスキルホール(不足しているスキル)を明確にするために作成します。
なぜならプロジェクトにおいてスキルホールは大きな問題だからです。スキルがあれば10分で済む作業も「スキルが無かったから1週間掛かってしまった」というケースはザラで、そんなことが重なればプロジェクトの運営に支障を来すことは明らかです。
もちろんプロジェクト計画にあたってスキルホールがない体制が組めればそれに越したことはないですが、メンバーのアサインは思うようにいかないのが現実。
スキルホールを明確にした上で早め目早め目に適切な対応を取ることがプロジェクトマネジメントにおいてとても重要なことです。
ステップ1:プロジェクトに必要なスキル項目とスキルレベルを洗い出す
このステップにおいては何人かの人に集まってもらってブレスト形式で行うことが効果的です。
ステップ2:参画メンバーのスキルを当てはめていく
参画メンバーが決まった時点でスキルマップに保有スキルを追記していき、スキルホールを明確にします。
ステップ3:スキルホールへの対応検討
明確になったスキルホールへの対応を記載します。具体的には、
・担当を明確にし、研修受講や事前調査などで早目にスキルを獲得してもらう
・スキルパーソンを追加でアサインする(スポット対応でもOK)
といった対応が考えられます。またこのタイミングで対応を明確化できない場合は「(別途検討)」として課題の1つの挙げておきます。
作成のポイント:網羅性を重視しあまり正確性は気にしない
スキル項目の網羅性は出来るだけ重視しますが、スキル項目の記載粒度やスキルレベルはザックリと感覚でよいと思います。スキルマップ作成の目的はあくまでスキルホールを明確にすることなのでそれを達成できるレベルの記載でOKです。感覚的には30分から1時間程度で作成します。
プロジェクトにおけるスキルアップ目標にも活用できる
プロジェクトメンバーの現状スキルレベルが明確になった後、このプロジェクトにおいてメンバーが伸ばしたいスキルもヒアリングしておきます。メンバーが伸ばしたいスキルを共有すれば他のメンバーもそれを意識して積極的に支援することもできますよね。
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