たまに、プロジェクトマネジャやリーダー等、ある程度のメンバーを束ねる立場の人から「メンバーが思った通りに動いてくれないんですが、どうしたら変わってくれますかねぇ?」といった類の質問をいただくことがあります。今日はそんなお話。
他人を変えることはできるのか?
歴代心理学者先生の皆さんの教えによると基本的には「人を変えること」は難しい・できないとされていますが、「思い通りに動いてくれない原因」によっては割と簡単に変えられることもあります。
割と簡単に変えられるケースとは?
端的にいうとリーダーである貴方の “思い通り” がメンバーに理解されていない場合は、 貴方の “思い通り” をメンバーに理解してもらえれば割と簡単に変わってくれます。
私(リーダー)の思いは解ってくれているはず
人は自分の “思い通り” は一般的/普遍的でメンバーにも理解されていると思いがちです。その前提に立つと作業指示は「XXXをやってくれ」といった単純化された内容しか伝えずに、出てきた成果物を見て落胆する(怒る?)ことがあると思います。実際、いろいろなプロジェクトを見てきた経験からそういった状況から非効率な作業を強いられているケースは非常に多いです。
「自分の思い通り」を伝えよう!
「思い通りに動いてくれない」と感じたら、まずは自分の「思い通り」が相手に理解されているか疑うべきです。具体的な内容は以下のような事柄です。
・依頼した作業の目的は何なのか?(後続作業は何か?)
・作業を進める上での前提条件は?(参考にする情報、活用するツール、成果物の形式など)
・その作業はプロジェクト全体ではどのような位置付けにあるものなのか?
人は、思い通りにいかないと “怒り” を感じる動物です。あなたも「思い通りにいかない局面」に遭遇すると少なからず “怒り” を感じるはずです。しかしその “怒り” に支配されず、まずは相手に「必要十分な情報が提供できているか?」確認してください。貴方にそれができれば、チームでの作業は今よりもっと楽しく、効率的になるはずです。
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