システム屋をやっているとかなりの頻度でITコンサルタントという人と一緒に仕事をすることがありますが、私が若手のシステム屋だったころ、このITコンサルタントという人達が大嫌いでした。
だって、この人達って実現性も考えずにお客様のおエライ方の喜びそうな「カッコ良くてキラビヤカなハナシ」をするだけでシステム屋の何倍ものお金をかっさらっていくんだもん。

そしてITコンサルタントが去った後「カッコ良くてキラビヤカなシステム」の構築はシステム屋に託されるわけですが、当然夢の実現にはこれまで目に見えなかった数々の障害を克服する必要があります。それでもなんとか艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えて提示された金額内で何とかそれっぽく、かつちゃんと動くシステムをサービスインしてもおエライ方から「ナンカ思ってたのと違う」とがクレームされたりしちゃうんですよ・・・

まぁ、昨今のITコンサルタントの皆さんはかなり改善されているように感じます。少なくとも夢だけ語って「あとはよろしく」って感じの仕事をする方は居なくなった(淘汰された?)ようです。
コンサルタントのいい所
上記のようなウサンクサイ仕事のやり方はさておき、素直に「コンサルタントのお仕事」で「いいなぁ」と思ったことがあります。それは「やめましょう」という提案を躊躇なくできるところ。
我々システム屋は、システムを作ってナンボの世界なので新システムの構築話が進む中で「やめましょう」という提案はなかなか言いづらいものです。何も考えず感じたまま「えー、ちょっと無理があるのでやめません?」とか言おうものなら営業が飛んできて「てめぇ、何言い出すんだよ。そんな事言ったら仕事(売上)なくなるぞ!」とか詰められることになる訳です。
まぁ、最近はシステム屋がコンサルティングを行うケースもありますので「やめましょう」と提案できるケースも割と一般的になりましたが、ITコンサルタントの方が目の前で「やめましょう」と躊躇なく提案しているのを初めて目の当たりにした時は、心から「いいなぁ」と思いました。

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