「仕事が出来る人」ほど陥りやすいこと

例えばお客様から「××に、こんな機能追加したいんだけど」と、現行システムに関する改善のご相談を受けた後、1日の経たずに「先程の件ですが、こんな感じになりますね」と具体的な対応方法について提示できてしまう。
また「こんなことやりたいんだけどどうかなぁ?」と、システムに関する要件を聞いた途端要件の矛盾に気付き「うーん、それは無理ですね」と即答してしまう。
しかもその回答が的を射ているとしたら、その人はまさに「仕事ができる人」と言えるでしょう(スバラシイ)

しかし、そのような「仕事ができる人」が陥りやすいのが、正解についての説明をしなくなってしまう状況です。なぜなら「仕事ができる人」の頭の中では既に正解は明確になっているので、関係者への「理解/納得」のための説明に手間取ってしまうとついつい「黙って私のいう通りにすれば上手くいくのに」と考えて「説明すること」に嫌悪感を持ってしまうからです。

短期的に考えれば説明を省いて「仕事が出来る人」の言う通りに物事を進めるのが効率的かもしれませんが、そのような状態が続けばあらゆる仕事がその「仕事が出来る人」に集中しますし、システムの生末がその「仕事が出来る人」ひとりに委ねられている状態が健全でないことは容易にご理解いただけると思います。

貴方がどんなに「仕事が出来る人」であっても、その正解を関係者に理解/納得してもらうまでが自分の仕事と認識してください。そうすれば必ずそのシステム・チームは良い方向に向かうはずです。

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