解りやすい本は無いの?

諸先輩の叱咤激励が功を奏し、自分から積極的にスキルを習得しようとする若手(主に新入社員の方々)に立ちはばかる次の壁が「もっと解りやすい本はないですか?」です。
すなわち、やる気になって本屋さんに出向き色々な技術書を見てみると「うーん、どれも解り辛いなぁ、しかも高い!」と感じて「自ら積極的に学ぶ気持ち」が萎えてしまうという流れです。

はっきり言いましょう、「解りやすい本」なんてありません。

何故ならこれまであなたが学んできた事柄(例えば受験科目の国・英・数)のほとんどが、大昔に発見/確立された物であり、それを学ぶための手法については長年かけてブラッシュアップし洗練されてきた物です。
また、その事柄を学ぼうとする人も多い(マーケットが大きい)ので「非常にわかりやすい解説本」があるのもあたりまえです。

翻って、ITスキルについて考えてみましょう。
・対象となる事象の確立時期は数年前(学習手法が洗練されていない)
・学ぼうとする人の数も少ない(マーケットが小さい)
と考えれば「解りやすい本」なんてないのは当然のことです。
ですので「解りやすい本」という”青い鳥”を探し続けて時間を無駄にするより、解り辛い解説でも自分の頭をフル回転させて学習/習得していくことが必要です。

とは言ったものの、今は・・・
私の若手時代はまさに上記の通りでした。専門書やマニュアルの「これは日本語か?」と思うような解説文を何度もよみ、諸先輩方のアドバイスをいただき必死に理解しました。
でも、今はネットがあります。ググれば解説文がいっぱいヒットしますし、その中から自分に合うものを選別することもできます。
また、コミュニティサイトで質問すれば有識者が丁寧に解説してくれることもあります(しかもタダでね)
ここで私は「俺のころは大変だった、今の若いモンは恵まれてる」なんて、愚痴を言うつもりはありませんが、若手の皆様には、
・IT技術に関して自分の期待する程の「解りやすい解説」は存在しないので自分理解力を向上させるしかない
・もしネット等で「解りやすい解説」を見つけられたら幸運だと感じ、かつ提供者に感謝する
・自分も「解りやすい解説」を発信できるよう努力する
という姿勢を持っていただきたいなぁ、と思います。

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