自分の作業品質をどう判断するのか?

このブログでは何度もお話しておりますが、仕事の価値は作成されたアウトプットで決まります。さらに、アウトプットの価値はその量と品質で決まります。

量と品質
この量と品質、量というのは何となくイメージがつくと思いますが、品質というのが厄介です。「正確性」、「美しさ」、「判りやすさ」など何となく基準になりそうな観点は思いつくのですが、イマイチあいまいで絶対的な基準が決まっていないのも事実です。
つまり「AさんのアウトプットよりBさんのアウトプットの方が量が多い」というのは割と簡単に判断がつきますが、(あからさまな場合はさておき)「AさんのアウトプットよりBさんのアウトプットの方が品質が高い」という判定は中々難しいものです。

品質は高い方がいいのか?
また、一般的に品質を上げるためにはより多くの工数が掛かりますので、必要以上に品質にこだわることはトータルで見て効率的とは言えないケースもあります。つまり品質にはその場その場で「妥当なレベル」があるのです。

品質の基準をどこに置くのか?
こうなってくると品質の基準をどこに置くべきか迷いますよね? そんな時によく用いられる方法が「XXXさんに聞く」という方法です。品質について常に「XXXさん」が判断してくれるのであればこれほど楽なことはありませんし、万一品質に関する問題が発生した場合でも「XXXさんにはOKもらいました」といって責任を負わなくてすみますしね。

確かにこの方法は色んな現場で用られていますし有効な方法でもあります。しかしこの方法の弱点はあたりまえですが「XXXさんがいなくなったら品質判断ができなくなる」ということです。最後まで「XXXさん」がプロジェクトに元気で参加してくれればいいのですが、様々な理由「XXXさん」がサービスインの前にプロジェクトから抜けてしまうこともよくあります。そうなってしまうと途端にプロジェクトが上手く回らなくなることはご理解いただけると思います。

「XXXさん」じゃない品質基準とは?
人に依存しない品質基準とは何でしょう? 単純です、
 ・その品質でプロジェクトのゴールを達成できるのか?
です。あたりまえですよね、実は「XXXさん」もこの基準で品質をチェックしているはずですし・・・

もう少し詳細(局面的)な話をすると、
 ・その成果物をインプットとする後続作業が問題なく行えるレベルの品質かどうか
となります。

私はこれまで特定の人に負担か掛かりすぎて崩壊していくプロジェクトをいくつも見てきました。短期的には「品質基準」を他の人に委ねることも止むを得ないですが、根本的にはメンバー全員がゴールを認識/意識して自分で作業品質をチェックが出来るようになる必要があります。

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