前回の記事ではクラウドサービスに関連してよく挙げられる5つのメリットについて、ちょっとイジワルに考察してみました。今回は私が考えるクラウドサービスのメリットについてお話したいと思います。
メリット1:キャパプラ&負荷テストが(ほぼ)不要
ほどんどのクラウドサービスではシステムスペックを容易に変更できます。このことはオンプレのシステム基盤で必須とされていた「キャパシティプランニング」や「本番稼働前の負荷テスト」の工程を不要にできる可能性があります。
もちろんシステムの重要度によっては事前に負荷テストを行う必要があるかもしれませんが、仮に負荷テストの結果が想定通りでなかったとしても「まぁCPUもメモリも足りなきゃ増やせばいい」ということであれば、基盤設計担当者のストレスはずいぶん軽減されることでしょう。
メリット2:システム基盤費用を固定費から変動費に!
クラウド化のメリットの2つ目はズバリ「システム基盤費用を固定費から変動費に変えることができる」です。
オンプレでシステム基盤を用意するのであれば、そのコストは利用に有無に関わらず膨大な初期費用と日々の固定費として積み上がっていきます。しかし、システム基盤にクラウドサービスを利用すれば、利用した分だけがコストとして計上されることになるため扱いとしては「変動費」と考えらえます。
このことは経営者目線で考えるととても重要なことです。
例えば「売れるかどうかわからないサービス」でも、初期費用や固定費低ければ「まぁ試しにやってみようか」ということになりますが、そうでないとすれば「そこまではチャレンジできないね」となって見送られてしまう可能性があります。(もしかしたら大化けするようなアイディアかもしれませんよね)
また、多くのIT関連の起業家にとっても、クラウドサービスというシステム基盤インフラがあることでスタートアップの壁を非常に低くしてくれていることでしょう。
私が考えるにこの2つめのメリットは本当に強力で、IT業界の考え方を根本から変えてしまう程のポテンシャルをあると思っています。まさにイノベーションと呼ぶにふさわしい変革だと。
皆さんのお考えはいかがでしょうか?
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