システム屋のお仕事をしていると何かにつけてレビューをする機会がありますよね? 皆さんはレビューは好きですか?嫌いですか?
今回の記事では、レビューについてお話してみたいと思います。
レビューの目的1:責任の移管
レビューの目的って何でしょう? 多くの場合は「”責任”をレビューを受ける人からレビューをする人に移管する」といったことと認識しているかたも多いと思います。「レビューでOKもらったからもう私の手からは離れた」といったマインドです。
レビューの目的2:アドバイスをいただく
もう一つの目的としては「その道の有識者からのアドバイスをいただく」ですね。このタイプだとレビューを通して成果物の品質を向上させるということが本来の目的になると思います。
大まかに「レビューの目的」について示させていただきましたが、そうすると・・・
・ 責任を移管できる相手
・ その道の有識者
でなければレビューアとして意味をなさないという結論になると思いますが、果たして本当にそうなのでしょうか?もちろん上記2つの事柄を目的としたレビューを否定する訳ではありませんが、レビューもっと気楽に行うべきだと思います。
例えば、責任の移管ができなくても、その道の有識者ではなくても、
・ 現状で理解度が低い人にレビューすることで、成果物の解りやすさが向上する
・ 人に説明することで自分の理解不足や、成果物の矛盾点に気が付ける
・ レビュー相手のスキル向上にも寄与できる
といった効果は期待できるはずです。ですので形にこだわらず積極的にレビューの機会を増やすことがチーム全体のスキル向上や成果物の品質向上につながることになります。
気楽にレビューをしてもらうために
上記説明については何となくご同意いただけることとは思いますが、この「気楽なレビュー」を行うための注意点を示しますと、
・ 責任を移管する目的ではないこと
・ 成果物の品質に対する直接的な意見を求めているわけではないこと
をレビューしてくれる人に最初に伝える必要があります。
具体的には、
あなた「ちょっとレビューしてもらってもいいですか?」
相手「レビューしても責任とれないし」
あなた「いや、責任とってもらいたい訳ではなく、率直にご意見をいただきたいだけなんですよ」
とか
あなた「ちょっとレビューしてもらってもいいですか?」
相手「そこのところ全然詳しくないから」
あなた「いや、説明することで自分の頭の整理にもなるし、逆に詳しくない人の意見が聞きたいだよね」
といったアプローチであれば、相手も気楽にレビューに応じてくれると思います。
品質の高い物を作るに「人の意見」は必要不可欠です。もちろん貴方をヘコませようとすることだけを目的としてる人も「いない」とはいいませんが、できるだけレビューを頻繁に行って、いろいろな人のアドバイスをもらうことはあなたのスキルアップにダイレクトに効果がります。
所詮システム屋はお客様あってのサービス業ですから (笑)

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