「本当のROI」か「なんちゃってROI」か?

提案活動において費用対効果(ROI)を求められることがよくあります。つまり「効果 > 費用」となっていることを示せさないと「発注しないよん」といっているのですね。

会社のお偉いさんは「バ〇の1つ覚え」のように「ROIを示せ」といってきますが、システム屋にとってそれは結構難しいことです。なぜならシステムはあくまで道具であり、効果についてはそれを使う人により雲泥の差が出るからです。別の言い方をすれば「提供される機能 × 利用者のポテンシャル」で実際の効果が示されることになります。

もちろんシステム屋としては「提供される機能」と「それに掛かる費用」についてはしっかりと示す必要がありますが「利用者のポテンシャル」についてはわからないですよね?
ですので本当のROIはシステム屋から「提供される機能」と「それに掛かる費用」についての説明を十分に聞いた上で、お客様が「利用者のポテンシャル」を鑑み最終判断する必要があるということになります。

しかし、提案の建付け上形だけでも「ROI」を示さないといけないケースもよくあります。そんな場合は他社事例などを参考に「利用者のポテンシャル」を適当に予測して「なんちゃってROI」を作ってしまいましょう。

お客様からやたらに「ROIを示せ」とか「他社事例を紹介しろ」と要求される度に「こいつ自社のこと何にも把握していないのか? ちょっとは自分で考る気になれよ!」などと不謹慎なことを考えている私がいます(笑)

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