PMの心構えの2回めです。プロジェクトはどんな雰囲気がいいのでしょうか?
・みんな仲良し
・PMやベテランメンバーが尊敬されている
・助け合いの精神がある
どれも素敵な状況ですしこういう状態のプロジェクトであれば成功する確率は高いと思います。しかし「雰囲気がいいプロジェクト」が必ずしも成功するとは限りません。もしかしたらその「いい雰囲気」は「問題/課題にフタをする」「作業が不適切/非効率でも指摘しない」といった後ろ向きなアクションによって作り出された「見せかけ」のものかもしれません。
そうだったとするとプロジェクトが進むについれ、隠れた問題/課題が次々と顕在化、最初良かった雰囲気はどんどん無くなって悪い雰囲気/悪い状況に変化していきます。(あー怖い)
システムを作れば必ずバグがあるように、開始当初ほどプロジェクトチーム内で様々な問題が起こるのが普通です。逆に最初から「問題/課題が挙げられず、プロジェクト内で議論も起こらない」というのはとても危険な状況です。
プロジェクト内の雰囲気が多少悪くなろうとも、PMも含めたメンバー間で意見の対立があろうとも、それが、全員が認識/合意した「ゴール」に向かう「手段」であれば問題はないばかりか、むしろそういった状況を歓迎すべきです。(このあたりはマンガ「Slam Dunk」でも語られていますよね(笑))

PMとしては役割は「課題/問題」がメンバーから挙げらることを大いに歓迎し、メンバー間の意見の食い違いを積極的に調整することです。
ここで必要になるのが「プロジェクトゴール」への意識です。メンバーから挙げられた問題/課題に対し「ゴールへの影響度」を評価した上で取捨選択/優先順位付けを行うことで挙げてくれたメンバーにも納得してもらえる問題/課題管理を行うことができます。
また意見の食い違いに対しても「どちらの意見の方がプロジェクトのゴール到達に効果があるか?」という観点で調整を行えば、意見の食い違いについても適切な調整ができます。(ホント、プロジェクトのゴールって大事ですね)
貴方はPMとして「問題/課題が挙げられること」を歓迎したり、「メンバー間の意見の対立」を当然のことと捉えるマインドを持っていますか?
ご参考:メンバーから積極的に「問題/課題」を挙げてもらう方法としては、前に書いた記事「定例ミーティングで確認したいこと(4つの問い)」が有効です。是非活用してください。
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