お客様でこんなに違う3:テスト結果に対する考え方

「お客様でこんなに違う」の3回目です。
今回はテスト実施における不具合発生についての考え方についてお話したいと思います。

単体テストであれ結合テストであれ、最終的にテスト結果をお客様に報告するのが通常だと思いますが、テスト結果に対するお客様の考え方に違いがあることを認識してください。

テスト結果に対する考え方

タイプ1:テストケース数に基づく不具合がある程度出ることを正とするお客様
仮に「テスト結果に不具合が無い」と報告を受けると「不具合が出ないわけないだろ、ちゃんとテストしてるのか?」とテスト内容に疑問を持つお客様がこのタイプです。このタイプのお客様の場合はテストを進める上で初期段階ではある程度の不具合が出て、テストを進めていくうちに不具合が減っていくという流れを好みます。(テスト密度、バグ密度、信頼度成⻑曲線などで検索していただければ詳細を確認できます) テストの結果を捏造することを推奨する訳ではないですが、テスト項目の優先順位などを考慮して「お客様の好むテスト結果が出るように調整すること」も1つのテクニックです。

タイプ2:不具合ゼロを良しとするお客様
不具合が1つでも出たら品質における大きな問題と捉えるお客様のタイプです。このタイプのお客様の場合「テストの結果不具合はゼロ件でした」と報告すると「わかりました」という答えになります。もちろん実際テストを行うと不具合が出るのは当然ですので、このタイプのお客様の場合は事前にプレテストを実施して不具合を潰した上で本テストを実施するというアプローチが必要になります。

ここで私が申し上げたいのは「テスト結果の報告」と「品質保全のためのテスト実施」については、必ずしも同一でないということです。
本来必要とされるテストを実施しつつ、お客様のタイプに合わせた報告内容を意識することもプロジェクトを円滑に進めるためには必要であるということを(不本意なのは十分承知の上で)ご認識ください。

はー、メンドクサ!(笑)

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