プロジェクトキックオフで確認すること1の続きです。
作業内容について
プロジェクトのフェージングや各フェーズで実施する作業について簡単に記載します。具体的には以下のような流れで記載します。
– フェージング
プロジェクト全体のフェージングについて記載します。以下に一般的な例を記載します。
 > 要件定義フェーズ
 > 外部設計フェーズ
 > 内部設計フェーズ
 > 開発フェーズ
 > 結合テストフェーズ
 > 統合テストフェーズ
 > 運用テストフェーズ
 > 移行フェーズ
 > フォローアップフェーズ
– 作業内容
各フェーズでの作業項目を記載します。以下に一般的な例を記載します。
 > 要件定義フェーズ
   ・現行環境調査
   ・機能要件検討
   ・非機能要件検討
   ・運用要件検討
   ・移行要件検討
– 作業内容記載時のポイント
> 全作業を網羅的に挙げる
自社が担当する作業のみを記載しがちですが、担当に関わらずプロジェクト全体の作業を可能な限り網羅的に記載することを目指します。仮にこの段階で作業漏れがあると、漏れた作業が顕在化したタイミングで「誰が担当するのか?」でもめることになりますし、多くの場合漏れた作業はベンダーに押し付けられがちです。
また、キックオフミーティングで参加者に「作業にヌケ漏れはありませんか?」と問いかけることも有効です。「作業にヌケ漏れが無いこと」を参加者全員で(形だけでも)合意しておけば、仮にヌケ漏れが顕在化しても対応にご協力いただける可能性が上がります。
> 担当者を明確にする
タスクの担当者についても明確に記載します。あたりまえですよね。
> (必要に応じて)タスクの依存関係を明確にする
複数のチームが協力して進める必要がある場合や、スケジュールがタイトな場合など各タスクの依存関係を明確にします。依存関係を明確にすることで他ベンダーの作業遅延に引っ張られて、自社の作業が遅延した場合に、遅延原因を押し付けられることを防ぎます。
(タスクの依存関係を記述する方法としてはパート図が代表的です)

(つづく)

 
  
  
  
  

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