新規プロジェクトは必ず失敗する(3)の続きです。
前回、前々回で「プロジェクトゴールの設定」、「必要なタスクを挙げ切ること」の重要性を説明させていただきましたが、この記事では3つ目に重要な共通認識についてお話したいと思います。
共通認識:役割分担
明確なプロジェクトゴールが設定され、プロジェクトに必要なタスクが洗出されたと仮定します。ここで3つ目に必要となる共通認識は「役割分担」、すなわち挙げられた各タスクを誰が(どのベンダーが)実施するかという認識です。
まぁ、タスクが上手く挙げられれば役割分担について明確にせずにプロジェクトがスタートするなんて考えられないかもしれませんが、実際の所、プロジェクトが開始された後自分たちの範囲外と思っていたタスクについてお客様が急に「これってXXさんの方でやってくれるんだよね?」と言ってくることがあります。ホントにそう思っているのか、予定外タスクの発生で無理やりこっちに振ろうとしているのかは判りませんが、プロジェクトでは結構よくある話で、そんな「タスクの無茶ぶり」もプロジェクトを失敗されるには十分な要因になります。
対策:自分の担当外のタスクについても「担当者」を確認する
プロジェクト全体の中で自分たちが担当すると想定したタスクについては、詳細を確認するのは当然のことですが、できるだけ自分たちが担当でない(と思っている)タスクの担当者についても確認しましょう。そうすることで「担当者の決まっていないタスク」をなくすことができ、急なタスクの無茶ぶりを防ぐことができます。
タスクが膨大な場合は担当外のタスクについて1つ1つ確認することが難しい場合もありますが、「OS周りの作業はどなたがご担当ですか?」とか「ネットワーク関連のトラブルについてはどなたが対応されます」といった大まかな分類ででも担当者を確認しておくことををお勧めします。
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