新規プロジェクトは必ず失敗する(1)の続きです。
前回の記事で新規プロジェクトが失敗する理由に「お客様との共通認識が未構築である」ことを挙げました。今回以降、
・どの様な共通認識を構築できれば新規プロジェクトの失敗を最小限にできるか?
について話て行こうと思います。
と言っても、種を明かすとこれまでこのブログで書いてきた事ばかりなのですが、最終的に新規プロジェクト開始時のチェックシートに使用していただけるよう整理していこうと思います。
共通認識:プロジェクトゴール
何はなくともこれです。逆にいえばこのポイントで共通認識ができていないプロジェクトが成功することはありません。(断言します、キリ!)
それだけ重要なポイントなのでもう少し深堀しますね。
プロジェクトゴールとは?
改めて「プロジェクトゴール」とは、そのプロジェクトが実行されることによって実現される状態といえます。すなわちプロジェクト実行前は実現できていなかったが、プロジェクト実行後に実現できるようになることです。例えば・・・
・営業担当者がスマートフォンから注文を入力できるようになる(現在はPCからのみ)
・給料明細がメールで配信されるようになる(現在は紙で配布)
・サーバーに障害が発生した場合でも継続してサービスを提供できるようになる(現在は1台のサーバーダウンするとサービス停止)
・インボイス制度に対応する(現状は対応できていない)
などです。ここでポイントなのは共通認識とするゴールは「達成できたかどうか?」を明確に判断できる必要があります。例えば・・・
・営業担当者の注文入力負荷を軽減する
・全社の情報共有レベルを大幅にアップする
といった達成基準があいまいなゴールは危険です。仮にあいまいなゴールが定義されている場合は、達成基準が明確なゴールにブレークダウンした上で共通認識とする必要があります。
参考記事:プロジェクトの目的/ゴールを定義しよう
(つづく)

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