プロジェクトを進めていくとさまざまな局面で色々な人と意見の相違が発生することがあります。時には「意見の相違」などという穏やかなことではなく、「いざこざ」や「紛争」といった手合いの物もあり「プロジェクトの進捗」や「成果物の品質」に大きく(悪い)影響を与えることがあります。
プロジェクトマネジャとしては、紛争解決のための対応を考える必要があるわけですが、どうしても「自分の意見を通して相手を屈服させる」というアプローチを考えがちです。即ち如何に「こちらが正しくて、そちらが間違っている」ということを示すかを考えてしまう・・・。
「何が正しいか?」よりも「何か適切か?」
この際「誰が正しい」とか「誰が間違っている」なんてことはどうでもいいことです。紛争の正しい解決には、プロジェクトをゴールへと進める為に「適切な対応は何か?」という視点を持たなければいけません。また「適切な対応」を見極めた後は、たとえ自分が悪者になったとしても「適切な対応」選択するために全力を尽くすべきです。
「目指すゴールは同じ」はず
こう書くとプロジェクトマネジャは紛争の際「自分を殺してヨゴレ役に徹する」といったずいぶん辛い役回りのような気がするかもしれませんが、実際はそんなことはありません。なぜならプロジェクトに係る人であれば基本的に同じゴールを目指しているはずだからです。たとえばシステム開発のプロジェクトであれば「良いシステムを作ってユーザーによろこんでもらう」というゴールは全員で共有できている(はず)なので、このゴールに立ち返って考えてみれば自ずと「適切な対応」を見極めることができますし、その「適切な対応」は紛争の相手にも納得いただけるはずです。
揉めたり、迷ったりしたらプロジェクトのゴールに立ち返るようにしてください。答えはかならず “そこ” にあるはずなので・・・

蛇足)
逆にいえばゴールが共有できていないプロジェクトは「ヤバイプロジェクト」ということになりますね。コワイコワイ・・・
コメント