「レビュー依頼」という名の暴力

システム屋の中には「自分は書き物が苦手だから」という理由でこの商売を選んだ人が少なからずいます。しかしいざシステム屋になってみると「プレゼン資料」「設計書」「ユーザーマニュアル」などなど、思った以上に書き物が多いことに驚かされることになります。
そもそも「書き物しなくていい」と思って(勘違いして)選んだシステム屋なので、ドキュメント作成は「上手くもない」し「やる気も出ない」という人も少なくないのが事実です。

さて、こんな人特にそのマインドのままドキュメント作成をしなければならない状況に遭遇するとどうするのでしょうか?
 ・ とりあえずテキトーにドキュメントを作る
    ↓
 ・ 上司や先輩にレビュー依頼(終業間際にメールで送りつけて「明日までにお願いします」と)
    ↓
 ・ (レビュアが残業して記述した)指摘事項だけを修正して完了とする

一方、依頼されたレビュアのアクションはどうなるのでしょうか?
 ・ 何の前提条件も与えらない(もう帰っちゃったので聞くこともできない)ので送られて来たドキュメントの内容から必死に要求されている内容を読み解く
 ・ 依頼者にわかりやすく修正点を記載する
といったかなりつらい作業をしなければなくなります。

しかも、当該ドキュメントに不具合が発生したら作成者は「〇〇さんにレビューしてもらいました」とコメントする始末 ┐(´~`)┌
こうなるとレビュアは「こんなことなら最初から自分で作った方がよかったよ」となりますよね?

こう書くと「私はさすがにそこまではしませんよ」という感想を持たれると思いますが、スケジュールが厳しくなってくると不本意ながらもこのような悪魔の対応を取ってしまうこともあるのではないでしょうか?

レビュー依頼するにしても最低限以下のような点は明確にした上で、資料に対する質問にも受けられる状態でレビュー依頼をしましょうね!
・ ドキュメントの目的
・ 作成に使用したインプット
・ 対象としている読み手
・ レビューしてもらいたいポイント

そうでないと誰もあなたにドキュメント作成を依頼しなくなりますよ。

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